今現在、ライブなどの中止が多い。
野球の(僕は野球には興味がないけれど)
再開に対しても反対意見が多く出ているらしい。

チャリティーライブも含めて少しずつ
再開されていると思うけれど、
これについて書いてみたい。

もちろん、
「そんな時ではない」
「不謹慎」
「電気代がもったいない」
そういった意見も分かる。

確かに犠牲者の数も未だに特定できていないし、
福島原発の問題もまだまだ予断を許さない状況で、
救助が必要な人、物資が必要な人などが数多くいる。

でも、ライブを自粛することが良いかといえば、
僕はそうは思わない。

多くの人達が不眠不休で活動している中、
個人レベルで出来ることはなんだろうか、と考えた時、
僕は「その人の得意な事で貢献すべき」だと思う。

音楽やダンスなどのショー、野球でもサッカーでも、
不謹慎だ、というのであれば、
その不謹慎が解けるのはいつだろう。

これだけ多くの犠牲者が出ている中、
いつまで経っても不謹慎だと思う。
頃合を見計らって始める方が不謹慎だと思う。

また、平和な時にしか出来ないものなら、
それは本当の意味で「娯楽」でしかなく、
全く「社会貢献」には役立たない不要の代物だと思う。

ではそういった種類の仕事をしている人は
社会貢献には全く役立たないか?
音楽を仕事にしている人達は家で謹慎でもしていればいいか?

それは違うと思う。
原発などで関東すら危険性もある現状で、
日本公演を取りやめていく海外アーティストも多い中(それが普通だと思う)
シンディ・ローパーは被災者心情に配慮して中止も考えた上で
「私にできることは音楽。
 私の歌で少しでも勇気を、少しでも元気を
 与えることができるなら、それが私の仕事と思っています」
と、東京公演を昨日から行っている。

今必要なのは同情や感傷ではないし、謹慎でもない。
幸いにも被害が無い、または少なかった方々に必要なのは、
今助けを必要としている人達の事を心に留めつつも、
普段と同じように生活することなのだと思う。
仕事を放棄せず、買占めもせず、普段と同じように
皆が自分にできることを頑張ることが大切なのだと。

一部では、これをビジネスチャンスとして、
買占めや値上げしたりする不遜な輩もいるけど、
そうではなくて、一人一人、自分には何が出来るかを考えた上で
しっかり自分の本業で儲けて、経済を回して、
そうしておいて義援金に募金するなり
仕事を広げて雇用を増やすなり
(避難した人にも仕事があるように~福島原発近隣の人達は戻れない)
もしくは近い将来、復興後の現地へ観光旅行に行くなりすれば良いと思う。

ライブ時の電気の使用量に関しても、
一人一人が個人宅で電気を消費するよりも、
多くの人を集めて、その上でいつもより省電力にしたら、
その方が節電になると思うし、外に行くからお金も回る。
大袈裟に「被害者のため」と言うのは違うかもしれないけれど、
経済活動が再開されるのは全体から見れば良いことだと思う。

ところで昨日はチャリティーライブがあった。
行ってみたら演奏メンバーの多さにビックリした。
歌い手やダンサーもいたりして、ちょっぴりアングラな雰囲気もありつつも、
この数日間とは別世界のような夜だった。
(なにしろ地震以来、ほとんど誰とも会って話してなかった…)

僕が声をかけたメンバーもそうだけど、
皆、チャリティーだと内容を伝えると、すぐに快い返事をくれた。
来てくれたお客さんもそう。当日に伝えたにも関わらず、
いろいろ声をかけて帆走してくれ、募金をしていってくれた。
(ありがとうございます…!!)
皆、「自分に出来ること」をしようとしているのだと思う。

来てくれたお客さんの反応を見ていても
溜まっていた不安感、焦燥感、ストレスなどが
しばしの間でも解消できているかのように感じた。
こういう時にやらなければ音楽をやっている意味がない、と思う。

ライブはやるべきだ、と思う。
こういう時だからこそ。

野球もやったらいいと思う。
その他の分野についても、「その人に出来ること」を頑張ったらいいと思う。
動けるクセにやらないのは全体のためには…
最終的には被害者達のためのみならず、自分のためにもならない。

肉親や友人、知人を失った人も多いと思う。
勿論少しくらい休んでもいいと思う。
でも、今の被害に合っている人達が生き延びることで
精一杯になっている現状を考えるなら、一刻も早く
辛くても「自分の為すべきこと」、「出来ること」をするべきだと思う。

※以上、あくまで僕の個人的意見です。