先祖を辿る旅

つい昨日ですが、大学時代の友人達のコンサートがあり
見に行ってきました。

昔同様、皆が頑張っている、って思うとなんだか嬉しいものです。
僕も頑張らないと･･･！

そういえばラジオ「ＦＭうらやす（浦安）８３.６MHz　
“SHOKEOの、あーちすと・でないと”で、
http://www.fmu.co.jp/artist.htm
シャルキィロマが9月中（全4回）流れます！！
最終回には僕らのコメントも流れますので、可能な方は聴いてみてくださいね！

——————————————-
（長文につき興味のある方のみご覧ください）
——————————————-

さて、今回の韓国旅行は父と弟と行きましたが、
今まで知らなかった事、知らされていなかった事などを多く聞き、
改めて自分のルーツを考えることになる旅でもありました。

僕の苗字である「閔（ミン、またはビンと読む）」、は
日本でもそうですが、韓国、北朝鮮、中国でも少ない名前です。

このルーツを辿ると、中国（当時は春秋時代）の
紀元前552年、魯の国生まれの孔子の弟子として出てきます。
弟子の名前は閔子騫（びんしけん）で、その末裔とされています。

「閔」という意味は辞書で引くと死に纏わる不吉な意味を持っていますが、
その意味から考えると祭祀などを司る職務を担っていたのかもしれません。

この他にも、春秋時代の初期（紀元前700年前後でしょうか）にも
記述があるそうですが、僕はまだ見ていません。

中国ではその後、戦国時代を経て、秦の始皇帝の時代、
項羽と劉邦の漢の時代、そして三国志で有名な三国時代へと変わります。
魏・呉・蜀に分かれた三国時代においても、「閔」一族は出てきます。
ちなみに日本は弥生時代（西暦240年頃）で、卑弥呼がいた時代でした。

さて、「閔」一族は中国（当時は宋～金あたり？）から
使者としてか、任命されてか、高麗へ渡ります。
（日本は平安時代（794～1191）の頃です）
その時の閔稱道（みんしょうどう）を1世として、
そこからの家系図が伝わっています。
ちなみに僕は第31代目。

この高麗に渡った閔一族は
驪興閔氏（ヨフンミンシ、日本ではレイコウビンシ）と呼ばれており、
両班（ヤンバン）という支配階級にいたらしく、
高麗・李氏朝鮮時代の約１０００年、
王室と姻戚関係を結び高位級の官僚を輩出させたそうです。

さて、この家系図、分厚いと思ったら
どうやら本家の驪興閔氏が30年に一度、
子孫を確かめ、編纂しているらしいのです。（新聞も発行しているそうな）
つまり、1世からずっと子孫を記し続いている、という訳です。
初めてちゃんと見たら、当然僕の名前も載っていて。

さて、今回の韓国旅行では
閔氏の23代目から28代目までの墓がある場所へ行き、
墓参りしてきました。
（29代目･･･即ち僕の祖父の墓は日本にあるのです。
　祖父が日本に来て1世。そして僕は在日3世になるわけです）

その墓の在り処も僕は全く知らなかったけれど、
父が33年前に祖父と訪れたそうで、その時の8mmビデオを見て
韓国に墓があることを知った次第でした。

その場所は意外とすんなり到着したものの、
道行く村の人に聞いてみても皆わからない様子。

そこへ一人だけ日本語を話す老人が現れ、墓の在り処を知っている、と言う。
どこかのゲームや小説のような展開だな、などと思いながらも道案内を頼んだけれど、
そうこうするうちに父が記憶を頼りに自分で見つけることが出来、
3人で墓参りをしたのでした。

訪れた村（町？）は、閔一族の住む地域で、
偶然、僕の従兄弟の兄に当たる人もいました。
閔一族では、名前に特徴があり、
お互いの相関関係が名前だけで判断出来るようになっています。

かつてヨーロッパが四大元素（空気・火・土・水）から
物質が成り立っていると考えたのと同様に
中国では五行説がありました。
（万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説で紀元前300年前後の思想）

なんと、驪興閔氏の一族は全てその5行思想の元に名付けられるのです。
第31代目の僕（弟も親戚も31代目は全て）は「土」の代で、名前にそれが含まれます。
（僕の場合は賢基の「基」に含まれます）
僕の親の代の30代目は「火」、
祖父の代である29代目は「木」でした。
勿論、32代目、33代目の代も決まっています。
だから一族郎党が会しても、名前を聞くだけで、お互いの関係性が
分かる、というわけです。

さて、他にもいろいろ聞きましたが、もう十分にマニアックな内容なので
この辺にしておきましょう。

韓国では演奏をしてきましたが、素晴らしいステージも多くあり、
（僕が弾いた場所と、弾く予定だった･･･遅刻して出来なかった場所）