今日は知人の主催のイベント、
「Free GAZA! Picnic」に行ってきました。
出不精で、デモなどにも参加した事は無かったんですが、
行ってみて、でも行って良かったと思ったので、
いろいろ感想を書いておきます。
(注意:長文です)
戦争について双方の善悪を書く気は毛頭ありません。
僕が留意すべきと思う点は以下の3点です。
・ガザ地区の人々は最低の暮らしを余儀なくされている事実。
・イスラエルにも良識ある人は必ずいる事。
・攻撃によって犠牲になっているのは双方の一般市民である事
国連事務総長がイスラエルの攻撃について、
「重大な国際法違反」と非難をしました。
一般市民を巻き込んだイスラエルの攻撃は
非難されて然るべきだと思います。
ガザでは住む場所も奪われ、狭い区域に閉じ込められ、
仕事も無く、食料や水、電気などライフラインも
脅かされています。
ただ…イスラエルに住む人々はどうか、と思うと、
また違った視点があると思うのです。
なので、あえてイスラエル在住の方の文章をシェアします。
http://real-japan.org/israel/
原文(https://www.facebook.com/tsuchida.eliya/posts/1446230642311388?fref=nf)
ただし、日本の報道を見てもそうですが、
必ずしも国民に正しい情報を伝えているとは思えません。
本日の主催者の1人であるDamonさんとも話しましたが、
「政府は信用できない」の一言に尽きます。
ですから、この文章もまた一つの見方として見る必要があると思います。
立場が変われば、意見は変わるのが当たり前だからです。
さて、ここから重要な話ですが…
これだけ双方、国民にとって何もいいことはない戦争ですが、
この戦争で得をする人がいるのも事実です。
今日のイベントで、エジプト人のアハメッド氏が
「戦いで一般市民がどれだけ死んでも
自分の政治活動のためには全く気にしない、
そんな指導者がいます…現エジプトの首相もその1人です」
と、話してくれました。
今のエジプト軍事政権のTOPは、イスラエルの支持を得て
軍事を持ってエジプトの政権を手中に治め、
(一区画で3000人ものエジプト人が無くなったそうです)
それでも現在の支持率は高いままだそうです。
彼はイスラエルへのご機嫌取りのために、
ガザ地区へ食料を運ぶトンネルなどを全て封鎖したそうです。
同じアラブで、イスラエルと戦争の歴史もあるのに、
なぜ助けようとしないのか、疑問でしたが氷解しました。
それはそうと、イスラエルはガザ地区に新しく見つかったガスを
欲しい、という情報もありました。
僕には真偽は分かりませんが、
ガザでは徐々に住む場所を削り取られているので、
そういう事もありえる、と思いました。
イスラエルの指導者達は自国の国民には、必要な戦争と思わせて、
国を大きくしたい、という意図があるのかもしれません。
アメリカが中東から撤退した事で、自分達だけの力でも
十分だと、力を誇示したいのかもしれません。
一方のハマスは、テロリスト集団どころか、政党であり、
しかも与党だそうで、要求している内容も至極真っ当だと思います。
ただ、最高指導者であるハリド・メシャール氏はガザから離れ、
安全なカタールにいるそうです。
指導者は安全な所にいて、被害を被るのは一般市民のみ、という構図は
日本、エジプト、ハマス、イスラエル…どこも変わらないんです。
日本も大いに関係があります。
日本は4月から憲法を変えてしまったので、
武器を輸出出来るわけです。
日本はイスラエルに武器を輸出出来るので、
日本としては儲かるし、戦争万歳側なんですね。
武器の輸出に原発の輸出、「死の商人の国 日本」が
新しいキャッチフレーズになりますね。
ちなみに今日の話でありましたが、武器の有名なメーカーのある
スペインすら、イスラエルに武器を売るのは禁止になったそうです。
国際法に違反している国には売れない、という事らしいですが、
日本の指導者は残念ながら、儲けるチャンスと思ったらしく、
閣議決定もせずに勝手に法律を変えてしまったんですね。
南アフリカ共和国のアパルトヘイト(人種差別)を
止めさせるために国際的な経済制裁をした時期がありましたが、
その時も日本は好機とばかり、むしろ取引を増やした過去があります。
「火炎瓶テツ」さんのお話によれば、
日本の言い分は
「パレスチナは国としての体裁を取れてないから問題ない」
ということらしいです。
しかも経済産業省が決めているそうで、
完全にビジネスとしての好機として考えているようです。
日本にいて出来る事は、こういった話、
報道されない事実、様々な意見をシェアしていく事や
真実を報道しようとするジャーナリスト、
現地で救済活動を行っている方々への支援など、
いろいろありますが、
今日はボイコットの話もありました。
イスラエルに住んでいる良識的な人もいるだろうし、
ボイコットには正直、違和感がありました。
ヨーロッパ諸国やアメリカ、日本も国単位での
経済制裁が行われない以上、個人個人が
イスラエルを支援する企業などをボイコットする事に
どれだけの意味・効果があるのだろうか、と考えてしまいます。
それでも、支援をしても攻撃が止まるわけではない事を考えると、
いかなる場合においても市民を巻き込んだ攻撃を容認出来ない、という
意思表示にはなるかもしれない、と、
今日考えを改めました。
最後に、今回のイスラエルの攻撃が終わったとしても、
ガザ地区の暮らしが良くなるわけでは無いわけで、
それは原発問題と同じく、風化させてはいけないと思いますし、
無関心でいる事は容認しているのと同じで、
それは今の時代を生きていく人全ての責任でもあるとも思います。
自分には関係ない、と思っている全ての人に
実は直接的ではなくても関わっている事を伝え、
多くの人々が世界における自分の立ち位置、在り方を考えていく…
そうした動きが広がっていくことを願います。